保存修復治療の耐久性は?
口・歯 診療のこと
咬み合わせ面の溝の小さい虫歯は、コンポジット充填材で歯の色に合わせて小さく治せます。これで虫歯になりかけていた歯が改善されます。接着安定もあり10年以上耐久性があるので、毎年チェックを受け、境が見えてきたら詰め換えましょう。
虫歯が深くエナメル質を通過している場合は、エナメル質の耐久性が落ちているので、詰めて治すのでは耐久性が10年無い場合があります。詰める修復の場合、咬合面虫歯だけでなく、歯の接触点のカルシウムが抜けていく脱灰があるとさらにエナメル質が割れやすく、咬合圧による変形により10年で修復物が脱離し、接着崩壊による内部の2次虫歯で神経治療になる可能性が高まります。5〜12歳の永久歯交換時期にデンタルフロスによる隣接面ケアを毎日2回以上する習慣を付け、特に食後と就寝時間の増殖タイムにばい菌を増やしてプラークにしないよう、食後3分と寝る前のジャストフロスケアが大切です。
(2017年6月執筆)