病気と検査(7)~皮膚検査獣医科
ペット 皮膚
「毛が抜ける」「舐めて皮膚が真っ赤」「できものがある」犬や猫のいる家庭では、一度は感じたことがある症状ではないでしょうか。毎日よく見て触れ合っている家族ほど、いち早く気づくことができるのが皮膚の病気です。
皮膚の病気で来院される患者さんの約半数は、舐めたり咬んだり引っかいたりする「痒み」を伴っています。その痒みに対して、私たちは皮膚検査をして原因を探します。検査は、痒がる皮膚の一部を削り取り、顕微鏡で寄生虫や細菌の存在などを、特殊な光を当ててカビの存在を、それぞれ観察します。いずれの存在も見られない場合は、アレルギーやホルモン異常、腫瘍、また複数の原因によるものなど、さまざまな原因を考慮する必要があります。
あなたのお家の犬や猫は、痒がっていませんか? 気になる腫れや赤みはありませんか?
(2016年4月執筆)