病気と検査(1)
ペット 診療のこと
来院された患者さんから聞く症状はさまざまです。「下痢になりました。かゆいです。呼吸が苦しそう」など主訴を聞くことから診察が始まります。医師が患者を診察する際、病歴、現在の病気の経過・状況を尋ねることを『問診』といいます。私たち獣医師も病気の動物が来院した際は、家族に問診をとることによって、何が起きているかを予測します。
動物たちは言葉を話せないですが「うちの子が何となく元気がない気がする」と皆さんが感じたとしましょう。原因は熱があるのか?お腹が痛いのか?苦しいのか?精神的なものなのか?つらい原因がどこにあるのかを紐解いていく方法が検査です。血液検査、レントゲンや超音波などの画像検査、皮膚・尿検査や検便にどんな意味があるのか、なぜ必要なものなのか、近年始まりだしたCTやMRIなどの高度画像診断など、人医療に近づく検査などについてもお伝えしていきます。
(2015年10月執筆)