男性型脱毛症
成人 皮膚 薬 頭部・首・肩
男性型脱毛症は、20歳代後半から前頭部と頭頂部の頭髪が徐々に柔らかく・細く・薄くなって、最終的に額の生え際が後退して頭髪がなくなるものを言います。原因は男性ホルモンと遺伝的素因が深く関与しています。男性ホルモンは骨や筋肉の発達を促し髭や胸毛などの毛を濃くする一方、頭頂部の毛に関しては逆の作用を示します。治療は内服薬・外用剤・手術などです。内服薬のフィナステリドは頭皮での男性ホルモンを抑えることにより脱毛を抑えます。外用剤であるミノキシジルも有効性が認められています。また、自分の後ろの毛と横の毛を、薄くなった生え際や頭頂部に移す自毛植毛も確実で安全な治療法です。これは、後ろと横の毛は男性ホルモンの影響を受けないことを利用した治療法です。近日デュタステリドという内服薬も発売され、容量によってはフィナステリド以上の効果が示されています。近くの皮膚科に相談してください。
(2015年12月執筆)