免疫抑制外用薬の特徴
アレルギー 子ども 皮膚 薬
免疫抑制外用薬の商品名がプロトピック軟膏です。2歳以上のアトピー性皮膚炎患者さんが使用できます。本軟膏は既存療法では効果が不十分または副作用により、これらの投与ができないと判断された場合に使用するとされています。動物実験で悪性リンパ腫の発生頻度が高まるとの報告があったため、慎重な使用が求められました。しかし1999年の発売以来、人で悪性腫瘍が増加したとの報告はなく、欧米では基本治療薬となっています。ステロイド外用薬との大きな違いは、本軟膏は分子量が大きいため、急性の皮膚炎がある部位では、バリア機能が低下しているので吸収されますが、皮膚炎が軽快すると吸収量が低下し、結果的に副作用も生じにくくなるところがあります。15歳以下では0.03%のプロトピック軟膏が使われます。マイルドクラス(ロコイド軟膏など)のステロイド外用薬と同等の効果が期待できます。
(2014年9月執筆)