歯の間が最も重要なお手入れ場所 (2)
予防 口・歯
歯の再石灰化をしてくれるのは唾液です。歯のエナメル質・歯の内部・根元の象牙質も、わずかに酸性になっているだけで、カルシウムが溶け出し弱くなって行きます。口の中は食後の2時間くらい酸っぱい状態が続き、食後の30分が一番酸っぱく、歯の表面を擦ることですり減ります。食べたら磨くと聞いても、時間が経ってしまうと、歯ブラシすることが歯をすり減らすのです。では、2時間後に歯ブラシすれば良いのでしょうか? 違います! やはり、それでは、遅いのです。唾液の分泌量や口の中での拡散状態、あなたの唾液の再石灰化能力や酸中和能力、唾液の性能効果が発揮されない状態が多いので、時間が経ってからお手入れするのは、やはり、もっと危険なのです。いつが良いお手入れタイミングか? 酸が弱く酸蝕作用が進行していない、菌の少ない、早いタイミングの食後3分以内が予防タイミングです。
(2016年8月執筆)