高齢者における食事とポジショニング
シニア 予防 耳・鼻・喉
高齢者にとって、ポジショニングは飲み込みの安全性を確保し、食事を快適に楽しむために非常に重要です。適切なポジショニングにより誤嚥を防ぎ、消化を助けて、食事の満足度を高めることができます。
安全で快適な姿勢は直立姿勢です。座位をできるだけ直立に保ち、身体を前に傾ける姿勢をとることが、食物が食道にスムーズに入る助けになります。また膝関節は90度に曲げ、足は地面にしっかりとつけるようにします。必要に応じて、足置きなどを使用して安定させます。食事を取る際には、肘をテーブルに置くことで手の動きを安定させます。手が疲れにくく、食事もしやすくなります。ヘッドポジションとしては、顎をやや引いた位置が望ましいです。この姿勢により喉の空間が広がり、飲み込みをスムーズにする助けになります。家族や介護者がこれらのポイントを意識することも重要です。
(2024年12月執筆)