急性中耳炎
耳・鼻・喉 診療のこと
急性中耳炎は、耳の奥にある鼻や口につながる中耳という部分に、細菌やウイルスが入って炎症が起きたり、膿がたまったりする病気です。風邪をひいたとき、のどや鼻に付いた細菌やウイルスが耳に入って炎症を起こすと中耳炎になります。
症状としては膿がたまることによる激しい耳の痛み、発熱、耳だれ、耳が詰まった感じなどがあり、赤ちゃんの場合は症状を訴えることができず不機嫌になったり、しきりに耳を触ったりします。
診断は、鼓膜の様子から判断します。夜中に痛みなどがある場合は解熱鎮痛剤で痛みを和らげます。適切な治療でほとんど完治しますが、放置したり治療を途中でやめてしまうと、滲出性中耳炎や慢性中耳炎に移行してしまいます。
治療は、軽症は経過観察、中等症・重症は必ず抗生剤投与を行い、繰り返す場合は鼓膜切開を行うこともあります。鼻吸引、鼻をかむこと、鼻の洗浄などは中耳炎の予防になります。症状が出たらまず受診しましょう。
(2024年11月執筆)