失ってしまった歯を補う必要性
口・歯 診療のこと
歯は隣り合う歯とバランスを保ちながら並んでいます。歯を失ってしまうとそのバランスが保てなくなり、食べ物がしっかりかめない、残っている歯に負担がかかる、歯が移動して歯並びやかみ合わせがずれてしまうことで顔の形が変わる、認知症や誤嚥性肺炎など病気のリスクが高まるなど、身体にとって悪影響が出てしまいます。このような問題を予防、解決するために、歯を失ってしまった箇所は補う必要性があるのです。
歯根が残っている場合は、差し歯によって歯を補うことができます。歯根が残っていない箇所に義歯を補う方法としては「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」による治療が一般的です。入れ歯やブリッジは健康保険による治療も可能ですが、保険治療は「機能の回復」が基本なので、見た目や使い心地まで満足のいく治療は期待できません。またブリッジの場合、補う箇所の両隣の歯を健康であっても削る必要があります。
できるだけ自分の健康な歯を残していくために、インプラント治療を検討してみてはどうでしょうか。治療にはインプラント(人工歯根)を埋入させる外科的処置が必要ですが、機能回復はもちろん、審美性に優れ、自分の歯と同じようなセルフケアができます。
いつまでも若々しく健康な毎日を送るために、また残っている歯をできるだけ長持ちさせるために、歯を失ってしまった箇所はそのままにせずに義歯で補いましょう。
(2024年9月執筆)