コンタクトレンズによる角膜潰瘍
目 診療のこと
角膜潰瘍の原因として、コンタクトレンズ装用によるものが大きな割合を占めています。原因としては細菌、真菌、時にアカントアメーバによる感染などがあり、角膜(黒目)に傷が付くことで、そこから菌などが入り角膜潰瘍になります。
症状は、充血、痛み、角膜の白い病変、視力低下などです。異変を感じたときはコンタクトレンズの装用を中止し、原因菌に合わせた治療を早く開始することが大事です。多くの場合は細菌性のことが多いので、抗菌の点眼を、重症なら1~2時間ごとに、軽症なら1日4~5回続けます。
治ってコンタクトレンズの装用を再開する場合は、使い捨てコンタクトレンズであれば新しいものを開封し、コンタクトレンズケースも新しくすることがポイントです。なぜなら、レンズを新しくしてもケースに残った菌が再感染の原因となることがあるためです。また、再開時には1日3~4時間から様子を見て、少しずつ装用時間を伸ばすようにしましょう。
(2023年12月執筆)