小児のコロナ感染症
子ども 感染症
小児の新型コロナウイルス感染症は成人に比べて症状は軽いことが多いようですが、油断はできません。成人同様に呼吸状態が悪くなることもあります。特に2歳未満の小児は比較的重くなる傾向がありますので注意が必要です。
欧米からは、発熱が続き、腹痛・下痢、発疹を認める患者さんの中に、心臓の動きが悪くなる子どもたちが10歳前後を中心に報告されていますが、日本では少ないようです。
もし子どもが発熱したら、水分摂取を促しましょう。発熱に対して市販薬を使っても結構ですが、総合感冒薬ではなく解熱剤(アセトアミノフェン)を使いましょう。全身状態が悪くなければ救急外来を受診せずに、翌日以降にかかりつけ医(または発熱外来)を受診するようにしてください。ただし、ぐったりしている、顔色不良、意識がはっきりしない、など重症のサインがある場合は躊躇(ちゅうちょ)なく救急外来を受診してください。
(2022年9月執筆)