新しい生活様式にお口の健康診断を加えましょう
口・歯 時事
昨年の春から始まったコロナ禍は私たちの生活を大きく変えていきました。日常生活では感染予防対策としてマスク着用、うがい・手洗いの徹底が当たり前になりました。また、病院だけでなく買い物をする店でも、手指消毒や検温が必ずと言っていいほど行われています。「新しい生活様式」へと急激に変わっていく世の中ですが、変わらないものに「健康であることの大切さ」が挙げられるでしょう。
医学研究が進む中で、体に栄養を取り込む口腔の役割はとても重要であることが分かってきています。しかし、体の健康診断は毎年行っていても、お口の健康診断を行っている人はまだ少数派のようです。体の健康を保つためには、しっかりとバランスの良い栄養を体に取り込む必要があります。お口の健康診断を受診する習慣をこの機会に加えてください。
歯科医師として、実際にコロナ禍の影響で定期健診が遅れ、治療が後手になってしまう人が多いのを実感しています。これは当院だけでなく、全国の歯科医師が実感していることです。不要不急の外出は避けることもあるでしょう。しかし健康を維持するため、歯科医院に治療や口腔ケア、健康診断のために通うことは決して不要不急のことではなく、重要なことです。歯科医院での感染リスクはコロナ禍当初に言われていたよりも、はるかに低いことが分かっています。コロナ禍だからこそ、ご自身の健康管理のために歯科医院での定期健診を受けましょう。
(2020年12月執筆)