成人期・壮年期の虫歯と歯周病
口・歯
歯を失う2大原因が虫歯と歯周病です。虫歯の場合は患部を削りインレーなどで補綴しますが、お口のセルフケア・プロケアを怠っていると補綴部分の周りから虫歯が再発し、治療のたびに患部は大きくなり、最終的には抜歯になってしまいます。また、成人期・壮年期の虫歯で気をつけたいのは「歯根虫歯」です。歯が本来持つ硬いエナメル質と比べ、歯根部分は柔らかい象牙質でできているため、歯と歯茎の境に起こる歯根虫歯は、歯ぐきがやせはじめる成人期・壮年期に起こりやすくなります。ほかにも、歯の神経を取っている場合は痛みを感じにくいため、突然歯が割れたり、折れてしまうこともあります。
もう一つの原因である歯周病は40代半ば以降、歯を失う原因のおよそ半数にものぼります。生活習慣病にも位置づけられており、日頃のお口のケアが大切です。歯周病は成人の約8割が罹っているとも言われています。歯と歯茎の境にある歯周ポケットの深さが4ミリ以上になる前に、セルフケアとプロケアを実践し、健康な口腔環境を維持していきましょう。かけがえのない自歯を守るため、プロケアを組み込んだオーラルケアは重要です。歯と歯の間や歯と歯茎の境目、上の歯と下の歯のかみ合う面の部分はプラークが溜まりやすい箇所です。しっかりケアしましょう。
(2020年9月執筆)