心不全が増えています
胸部・腹部
心不全がどんな病気かはよく分からない人も多いと思いますが、これから心不全が急増すると言われています。心不全というと、亡くなる寸前とか、普通の生活はできない重い心臓病というイメージがあるかもしれませんが、その程度はさまざまで、普通の人とほとんど変わらず生活できる人もいます。
心臓は全身に血液を送るポンプですが、心不全とは体が必要としている量の血液を心臓が十分に送れなくなる状態です。その原因は、心臓の血管が詰まって心臓の動きが悪くなる心筋梗塞や、心臓の弁の機能が落ちてしまう弁膜症、高血圧等で心臓の動きが悪くなるなどです。
これらの心臓の病気は主に動脈硬化によって起こります。動脈硬化は高血圧や糖尿病によって進行しやすくなることから、最近では高血圧や糖尿病は心不全の初期状態とも言われています。心臓の機能低下が進まないように、血圧や糖尿病はしっかり管理しましょう。
(2020年7月執筆)