信じて使っていたら歯と歯肉をダメに?②
口・歯
やわらかい歯間ブラシは、プラスティックの柄で安全に思えますが、これが曲者。10代・20代で、まだ歯肉が歯肉炎程度で歯の間が下がって歯が長くなっていなくても、使い続けることで歯肉炎を余計に悪化させてしまいます。炎症が進行すると、本当に骨吸収まで起きて歯肉が下がってしまいます。これを専門用語でアタッチメントロスと言います。これは、歯の根表面と歯肉が結合している歯周ポケットの底の結合シールが、感染による炎症で破壊され、感染バイオフィルムが根表面まで入り込んで深くなることです。
こうなると、歯肉炎ではなく歯周病の骨吸収で、歯並び・かみ合わせも歯のジグリングの揺れで変化し、奥歯の内傾と小臼歯・犬歯の咬耗進行により奥歯の歯周病だけでなく前歯も骨吸収が進行し、40代ではかなり歯科治療が大変になります。毎日、歯ブラシだけの手入れの人も、同じように歯周病は進行します。フロスは大事です。
(2020年3月執筆)