心筋梗塞は時間との勝負
胸部・腹部
心臓病は命に関わるものが多くありますが、その代表が心筋梗塞です。心臓には心臓自体に栄養を送る冠動脈という血管があり、その血管が急に詰まり、心臓の一部に障害を起こすのが心筋梗塞です。これにより心臓の動きが低下したり、危険な不整脈が起こったりと、さまざまな重大な合併症が起きます。冠動脈が詰まる原因は主に動脈硬化で、喫煙や高血圧、高脂血症、糖尿病など生活習慣病が元になります。
症状は、冷汗が出るような「これまで経験のない」強い胸の痛みで、左肩や顎まで痛みが広がることもあります。心筋梗塞は病院で早期に治療をすれば、多くの場合は通常の生活が送れるようになるまで改善しますが、その一方で病院に到着するまでに2割以上の人が亡くなるとても恐ろしい病気です。つまり、症状が出たら少しでも早く治療する必要があります。今までにない胸の痛みを感じたら、迷わず救急車を呼びましょう。
(2020年1月執筆)