手湿疹
手足 皮膚
手湿疹は、手が赤くカサカサになって痒みが出たり、ひび割れができて痛みが生じたりする皮膚疾患です。洗剤や手の洗い過ぎによって手のバリア機能として大切な皮脂膜が失われ、さらに原因となる物質に繰り返し触れることによって発生します。水仕事の多い主婦や美容師、調理師などに多く見られます。
また、かぶれによって起こることもあり、生野菜などの食品や除菌スプレーが原因となっていることもあります。その他、奇麗な洗濯物を畳むときも手の油分が取れて荒れてしまうことがあります。
治療は失われた皮脂膜を補う目的でクリームや軟膏などを使用して保湿を行います。また、皮膚の炎症が強く痛みや痒みを伴う場合は、ステロイド外用剤を使用します。水仕事の際はビニール手袋などで手を保護することも大切です。症状が強いときは保湿を行い、絹の手袋を着用して就寝すると効果的です。
(2019年7月執筆)