手足口病
口・歯 感染症 皮膚
手足口病はコクサッキーウイルスやエコーウイルスなど複数のウイルスによる感染症で、主に経口感染し、夏に流行します。年齢は4歳以下の乳幼児が約80%を占め、まれに成人も発症します。原因ウイルスが複数あるため2回かかることもあります。
症状は、口の中や手足に小水疱がパラパラ見られることですが、お尻に認められることも多いです。成人では発熱を伴い広範囲に皮疹が出現する傾向があります。また、ウイルスの種類によっては罹患1〜2か月後に爪の変形を来すこともあります。この疾患は通常は軽症で自然治癒するため、経過を観察するのみです。しかし、発熱が持続する場合や中枢神経の症状が疑われる場合は放置せず、医療機関を受診してください。皮疹は約1週間できれいに消えます。気道から1〜2週間程度、便から4週間程度ウイルスの排出があるため、感染拡大予防としてこの間は手洗いの徹底をすることです。
(2018年9月執筆)