アナフィラキシーへの対応
アレルギー 診療のこと
アナフィラキシー症状が出た場合は迅速な対応と治療が必要です。まずは息をしているか、嘔吐したものが詰まっていないか、心臓は動いているか、呼びかけや刺激に反応するかなどを確認します。
一人では対応できないので助けを呼びましょう。最初に対応した人はなるべく患者さんから離れないようにし、他の人に救急車の手配や薬品の準備を依頼します。エピペン注射が手元にあれば直ちに使用します。可能であれば広い場所に寝かせて安静を保ち、通常は仰向けにして、30センチほど足を高くします。
呼吸が苦しくて仰向けになれない場合は、座位にすると呼吸苦が軽減されることがあります。ただし急に起こしたり、動かしたりすると急激に血圧が低下することがありますので体位変換はゆっくりと行います。症状によっては心肺蘇生などの処置が必要になりますので、繰り返し患者さんの状態を確認します。
(2017年7月執筆)