転倒予防のために自宅の段差の解消を
シニア 予防
高齢者は下肢筋力、視力が低下するため、少しの段差でも転倒して、頭部外傷、四肢、脊椎などを骨折してしまう可能性が高いです。高齢者の転倒を防止するためには、自宅の段差を徹底的に解消することが重要です。家の中や周囲にある全ての段差を確認しましょう。出入口、廊下、浴室、トイレ、階段周辺には特に注意が必要です。
段差解消の具体的な方法としては、スロープを使用します。スロープは滑り止め加工が施されているものを選ぶと安心です。改修によってフラットな床面へ床の高さを調整する方法もあります。手すりの設置や滑り止めマットを利用することも有用です。特に浴室やキッチンなど湿気のある場所に置くと効果的です。
段差のある場所には明るい照明を設置したり、蛍光のシールなどを段差に貼って夜間の視認性を向上させたりすることで、転倒のリスクを減少させることができます。
(2024年8月執筆)