家の階段と骨折リスク
シニア 予防
自宅において高齢者の転倒や転落事故が起こりやすい場所の一つに、階段が挙げられます。気を付けていても転落事故を防ぐことは難しいのが現状です。足を上げて歩いているつもりでも、つま先が地面に当たりやすくなるため、つまずくととっさの出来事に反応できずに転んでしまうことも増えます。
階段というのは、つまずくとかなり高い確率で転落するため、骨折してしまう可能性は高いです。頭部外傷により命に関わるような事例もあります。予防策としては、「階段のステップの先端に蓄光性のあるテープ(夜間のため)などの滑り止め材を付ける」「足元のライトを明るくする」「下りるときの利き手側に手すりを設置する」などがあり、このような対策が階段での安全性を高めます。
高齢者にとって、いかに安全に階段を利用するかを、高齢者本人を交えて家族で考え、適切な環境を整えることが大事なこととなります。
(2024年7月執筆)