災害と栄養
時事
東日本大震災を機に、管理栄養士・栄養士のみで構成された災害支援チームが発足しました。日本栄養士会災害支援チームJDA−DAT(ジェーディーエーダット)です。国内外で大規模な自然災害が発生した場合に、72時間以内に被災地に入り、被災地内の医療・福祉・行政部門などと協力・連携して、栄養・食生活支援を行います。
食・栄養の観点から見ると、乳幼児、妊婦・授乳婦、嚥下(えんげ)困難な高齢者、食物アレルギー患者、疾病による食事制限が必要な人(腎臓病、糖尿病、高血圧等)などは、特別な配慮が必要となります。東日本大震災では、何らかの食支援が必要な避難所は3割以上に上ったとされています。
被災地における調理では、通常以上に衛生管理を徹底することが必要であり、限られた資源の中でより良い食事が提供できるよう訓練を受けた災害支援栄養士の存在が重要な存在となります。
(2024年1月執筆)