関節静的反射
口・歯 診療のこと
腰痛や肩凝り、膝の痛みなどは、関節静的反射が原因と考えられます。整形外科医は、この反射については知っていますが、これが口の中から起こることは知りません。また、歯科医であっても、この言葉と意味を知っている人は多くありません。
分かりやすくいうと、歯のとがりが頬や舌の皮膚を刺激することで体の関節をゆがめる、ということです。また、それ以外に呼吸や体に影響を及ぼすこともあります。腰痛・肩凝り・膝痛など多くの痛みの原因は、実は脳の機能の異常から来るものかもしれないのです。
当院でも、歯の金属を外したら、痛かった腕が上がるようになったとか、膝の痛みがなくなったといったことも経験しています。かみ合わせを治療し、歯やかぶせ物のとがりを治すことで脳の機能が良くなり、脳が異常な反応を起こすことにより感じる体の痛みが解消されるかもしれません。
(2023年4月執筆)