在宅医療と診療所の社会福祉士
シニア 成人
診療所(クリニック)における社会福祉士の役割は、病院の社会福祉士や地域のケアマネージャー、訪問看護師および家族から紹介された患者さんが訪問診療を利用できるように準備することです。
病院や診療所において活動する社会福祉士のことをMSW(メディカルソーシャルワーカー)ともいいます。医療の側面から、入院先の医師や看護師、その他の福祉職の人たちといったさまざまな機関と連携を取る「調整役」となります。調整役なので、正確な情報収集と的確な情報伝達が求められる仕事です。
診療情報や薬物情報、介護度に合わせた生活環境情報なども専門的な視点から理解し、必要な職種に情報共有していきます。また、まだまだ知られていない在宅療養支援の仕組みを広げていくことで、慣れ親しんだ地域での環境で最後まで本人や家族の想いに沿った暮らしが送れるよう、社会資源の有効利用についてアドバイスします。
(2022年11月執筆)