在宅医療医による疼痛コントロール (1)
シニア 成人 診療のこと
在宅医療医は、患者そのものの生活、家族との関係性、状況、疾患の経過などさまざまな事情を加味した上で、本人の苦痛を取り除いていきます。これは在宅医療医でなくとも、かかりつけ医として本来の形であると考えます。
患者の生活を包括的に理解したかかりつけ医が、さまざまな疾患に対する疼痛コントロールを行うことは、患者にとって大きな安心・満足につながります。医師との信頼関係があることによって、疾患や生活に対する不安が軽減され、それに伴い身体的苦痛も軽減されることが少なくありません。もちろん最新の手術加療・保存加療(薬剤治療やリハビリテーション加療等)なども欠かせません。
しかし最近では、医療情報がインターネットやSNS上でもあふれ、医師からの説明があっても治療選択の判断に迷うことも多いため、患者の生活リズム・背景などを考慮した治療の選択やアドバイスも重要な加療アシストとなります。
(2022年3月執筆)