高齢者の睡眠について(2)
シニア
不眠への対処法は、まずは原因を知ることです。体や心の病気、内服薬の影響やカフェインなどの刺激物摂取、生活リズムの乱れや寝室の環境が原因のこともあります。さまざまな不眠の原因を診断し取り除くことが大切ですが、自分なりの安眠法を工夫することも効果的です。
休日の寝坊や昼寝のし過ぎは体内時計を乱しますので同じ時刻に起床・就床するようにしましょう。睡眠時間にはこだわらず、昼寝は30分以内に留めましょう。程よい肉体的疲労は心地よい眠りを生み出しますので適度な運動は効果的です。ゆっくりとぬるめの入浴をしたり、好きな音楽や読書をしたり、寝る前にリラックスすることも心身の緊張をほぐします。寝酒は寝つきが良くなっても眠りが浅くなりますので、深酒は禁物です。
「早く眠らなければ」と焦れば焦るほど目が冴えて悪循環にもなります。どうしても不眠が治らないときは、かかりつけ医に相談してみましょう。
(2020年11月執筆)