在宅療養生活における支援者のチーム連携
シニア 時事 診療のこと
医療依存度の高い在宅療養者には、保健や医療、福祉のさまざまな支援者(家族・ケアマネ・介護士・行政・民生委員、近隣の住人など)が関わっています。複数施設との連携が複雑化し、連携が非常に難しい現実があります。この理由としては、各専門職の教育背景・職業観・対象への理解の仕方・支援の考え方などに大きな隔たりがあり、相互理解・協働関係が難しくなっていることが考えられます。
しかし、医療職である訪問看護師が、支援者間の連携『援助の調整』を担い、非医療職である支援者の立場や果たすことのできる機能を十分理解し、尊重した姿勢を持って連携することにより、他の支援者との円滑なコミュニケーションを図ることができます。
医療的ケアを多く必要とするケースが増加することを考えると,訪問看護師の役割は重要かつ大きく、在宅療養支援チームの中で調整的役割を果たすのです。
(2020年10月執筆)