訪問看護ステーション(4) 「精神訪問看護」
シニア 心・精神
高齢者における精神障害は、徘徊・不潔行為・食行動異常・幻覚・妄想・興奮・暴力などによって本人、家族の日常生活を脅かします。このような精神障害を持ちながらご自宅で生活している人や家族などに対して、了承を得て、医師の指示の下、看護師・精神保健福祉士・作業療法士が訪問サービスを行うことができます。
症例の多くは大量の内服管理が必要なケースであり、また、服薬の中断や通院の中断によって、体調不良、悪化を招くケースが多く認められます。睡眠・食欲・排泄状態の確認、家族や他人との対人関係をはじめとして金銭管理、高齢者を対象とした勧誘などへの対応、洗濯・身だしなみ・ゴミ出しなどの調整を行うことも訪問の目的となります。保健デイケアや病院デイケア、共同作業所などの社会資源を活用することができるよう働きかけ、家族への支援も同時に行っていきます。
(2020年9月執筆)