訪問看護ステーション (2)「家族支援」
シニア
在宅医療・療養では、自宅に24時間医療者がいるわけではないので、患者さんを支える家族は重要な存在となります。家族と暮らすこと自体が、病気に対して回復力を高め、療養生活での大きな存在となります。
訪問看護師は、患者家族も含めて支援し、安心して支える体制づくりを行っていきます。家族の本当の想いを日々の暮らしの中から見つけ出し、その想いが叶うように日々の介護が継続できる状況に導くことが、重要な家族支援と言われています。
訪問看護師は専門職として長期的・継続的に関わり、日常の時間と場を共有します。日常会話の中から、生活の雰囲気を肌で感じ取り、人として家族に寄り添い、共通の目的を持ち、目的達成を成し遂げることで家族との親密性が生まれます。また家族との距離感を保つことによって、家族が後悔を残さないよう、主体的に介護できるように家族を支援していきます。
(2020年7月執筆)