胸部レントゲン検査のすすめ
熱・咳・寒気 胸部・腹部 診療のこと
胸部レントゲン検査(XP検査)は、簡便で基本的な検査です。肺内のさまざまな異常影の有無だけでなく気管・気管支・心臓・胸部大動脈・縦隔から胸腔・背骨・肋骨、胸壁の軟部組織・下部頸部・横隔膜などをチェックします。XP検査は単純な陰影検査ゆえに、読影には専門性が要求されます。
具体的には肺炎や肺がん、のう胞・気腫・胸水・気胸・心臓拡大や大動脈瘤などなど、さまざまな変化を検討します。特に肺がんは他のがんに比べて腫瘍が小さいうちから転移を来す例が多く、小さな陰影もしっかりと読影しなければなりません。
誰でも咳がひどかったり、血痰が出たりすれば先ず、XP検査を受けますが、症状がなくても健康診断でXP検査を受けることは重要です。川崎市でも40歳以上の市民は年1回のXP検査を受けられるように援助が出ており、がんだけではなく、さまざまな病気が見つかっています。
(2018年7月執筆)