インフルエンザ
シニア 予防 季節の注意 胸部・腹部
インフルエンザが流行した年には、肺炎による死亡数が増えることが分かっています。インフルエンザウイルスによるウイルス性肺炎もありますが、ほとんどはインフルエンザで抵抗力が弱ったところに菌が感染する細菌性肺炎です。抵抗力の強い健康な成人では、治療により数日の発熱で済むことが多くても、65歳以上の高齢者では肺炎になりやすいのです。特に呼吸器や循環器の疾患がある人では重傷化しやすく、一般のかぜに比べてインフルエンザは高率に肺炎を併発します。
今年度からインフルエンザワクチンは製造株が1つ増え4価になりました。即ち昨年度まではA型2株とB型1株で製造された3価ワクチンでしたが、B型の山形系統とビクトリア系統の混合流行が近年続いているので、B型も2株となりました。これによりインフルエンザはもちろん、肺炎の羅患も減少することが期待されます。
(2015年11月執筆)