
重度歯周病の患者さん
口・歯 診療のこと
他院で歯周病治療を受け、歯の保存はできないと言われた患者さんが来院。検査を行ったところ、既に抜けている歯を患者さんの希望で隣在歯に接着してある所が4カ所ありました。この歯をなんとかしてほしいと言われ、既に歯は亡くなっていると伝えると、「削ってない綺麗な歯でまだくっついています」と言います。前医が患者さんの希望に応えて無理に留めてくれただけで、歯は死んで抜けていますと説明しても理解してもらえませんでした。重度歯周病の患者さんの特徴は歯磨きができていない、糖尿病等の全身的な病気があるなどです。この患者さんも歯磨きをしていると言いますが食べカスがたくさん残っていました。
死んだ歯は麻酔はほぼ要らず、指で少し押したり引っ張ったりすると抜けます。抜歯宣告を受けた場合、歯が生きているか否かは、指で押せば自分である程度は確認できます。割れていたり腫れを繰り返したりする歯は、ほとんどの場合が生きていて治療できます。
(2025年5月執筆)
