転倒しづらい環境を整える
シニア 診療のこと
消費者庁によると、高齢者の転倒事故の約半数が在宅中に起こり、浴室や脱衣所、布団やベッドなどで多く発生しているといわれています。他にも、庭や駐車場なども段差や動作が大きくなりやすいため、転倒事故が起こりやすい場所といえます。つまり、住み慣れているはずの自宅でも、転倒事故は十分起こり得るため注意が必要なのです。
つまずきやすい場所では手すりやスロープを設置する、物を移動させるなど、転倒しづらい環境整備を心掛けることが大切です。他にも、スリッパを履かないようにする、コード類は壁際に沿わせる、滑り止めのマットを設置する、杖などの福祉用品をうまく活用するといったことで、歩行が安定して転倒予防になります。
また、足にフィットさせやすいマジックテープ付きの靴を選んだり、玄関に踏み台を導入したりすることなどもおすすめです。
(2024年3月執筆)