ワクチン接種、公平性・効率性はどちらが優先?
予防 感染症 時事
各地で始まった新型コロナウイルスワクチン接種、キャンセルで余ったワクチンは、誰に優先して打つべきか。余剰分を無駄にせず接種するため、各自治体は公平性と効率性を考慮しつつ、ローカルルールやキャンセル待ちリストの作成を実行しています。
供給されているファイザー製ワクチンは、解凍して希釈した後、6時間以内に接種しなければなりません。キャンセル待ち対象者に医療従事者、高齢者施設職員、幼稚園・保育所・公立小中学校の教員や保育士も含める自治体もあります。多数の医療機関ごとに接種作業を進める個別接種では、自治体がキャンセルによる余剰分の情報を把握することは困難です。
当院では、キャンセル待ちの対象者が来られなかった場合には、在宅医療で訪問管理している高齢者同居家族や若者も対象としています。一人でも多くの人に短時間で接種、公平性と効率性を考え、迷うことなく接種すべきと考えます。
(2021年5月執筆)