高齢者の頻尿について
シニア
排尿の回数が多いことを頻尿と言います。起きている間に8回以上、寝ている間に2回以上が頻尿の目安です。症状は、排尿直後も尿が残っている感じ(残尿感)や尿が我慢できない(尿意切迫感)、間に合わず漏れてしまう(尿失禁)などです。回数が多くても本人が困っていなければ治療は必要ありません。
頻尿でも、特に夜間に排尿のために起きなければならない症状を「夜間頻尿」といいます。高齢になると夜間頻尿が増えて睡眠の妨げなどで生活に支障が出てくる人がいます。夜間頻尿は若い人でも10~30%に、高齢の人では40~80%に認められ、年齢とともに排尿回数が増えてきます。若い人では女性に、高齢者では男性に多い傾向があります。頻尿は日常生活に影響し生活の質を低下させる症状の一つですので、原因をはっきりさせることで日常生活の改善を期待できます。次回は頻尿の原因やケアについて説明していきます。
(2021年1月執筆)