口唇・口角部の皮膚炎
皮膚
最近ではマスクの影響による皮膚炎の患者さんが増えていますが、日常、口の周りに起こりやすい皮膚炎もあります。
口唇の皮膚炎で最も多いのが単純ヘルペスです。これは直射日光を浴びたり風邪をひいたりしたとき、また体調が悪いときに、口唇やその周囲に小さな水疱が出現しやすく、再発性です。次に多いのが口囲皮膚炎です。小児は口唇が乾燥すると口の周りをなめ回すことが多く、なめた通りにかぶれを起こすことがあります。次に代表的なのがマンゴー皮膚炎です。マンゴーを食べた時に汁が口の周りに付き、かぶれが生じることがあります。
口唇と同様、口角に亀裂が生じることもあります。多くは乾燥が原因ですが、カンジダや細菌が原因の場合もあります。カンジダ症は、口唇の表面が湿っぽくなり皮が薄くはがれたようになります。乳児や高齢者に見られることが多いです。
それぞれ治療が異なってくるため、適切な診断が大切です。
(2020年10月執筆)