最期までおうちで過ごすには? 転倒編(3)
シニア 予防
転倒による骨折などによって寝たきりになることを防ぐには、何よりも体作りをすることから始まります。①筋力②柔軟性③バランスを正しく評価してもらい、またそれぞれを継続的に鍛えることです。腹筋背筋などの体幹筋力はもちろん、足趾から足関節、膝関節、股関節、骨盤周囲、脊椎、上肢など全ての関節、筋肉は常に連動しており、体全体を意識した運動を心がけます。
おうちで最期まで過ごすために行うリハビリの特徴としては、日常生活リハビリを中心にプログラムを組むことが重要です。おうちの生活環境(段差の有無、ベッド、お風呂、トイレ、床材質など)を、往診する整形外科医、理学療法士などによって確認してもらいます。現実的なおうち環境問題点に対応するための上記①から③のリハビリプログラムを決めるのに際して、本人、家族が整形外科医、理学療法士などの専門家と相談することが転倒防止につながります。
(2019年8月執筆)