薬のいろいろな投与方法 ②
ペット 薬
経口投与に関して、具体的に話していこうと思います。
まず、なるべくストレスなく投薬するため、素早くやることを心掛けましょう。やり直しが多いと人も動物も嫌になってしまいます。よくある失敗パターンとして、飲ませるときに頭部が動いて振り払われてしまうパターンや、薬をうまく落とし込めず口の中に隠されて後でどこかで吐き出されるパターンがあります。
前者は、頭をしっかり支えて一発で決める気持ちでいくことが大切です。首を同時に支えると安定しやすくなります。後者は、薬を舌の根元に置くイメージで投与し、口を閉じた後はしばらく真上を向かせて喉まで落とすようにしましょう。手の突っ込みすぎに気を付けて、必要なら上を向いているときにスポイトなどを使って口の脇に少し水を含ませると、反射で飲み込みやすくなります。きちんと飲み込めると自分の鼻をなめるしぐさをするので、それを確認できればばっちりです。
(2024年10月執筆)