ワクチンと予防
ペット 薬
年度も明け、狂犬病の予防接種を中心にワクチン接種を考える人が多くなってきたと思います。「ワクチンを打って病気を予防することが大事」と一言簡単に言えてしまいますが、いろいろな背景があります。
ワクチンとは、自然界のウイルスや菌の中身を改造して、形は同じですが弱毒または不活化したものを体に接種し、形を体に記憶させ、自然界の強毒ウイルスや菌の攻撃に備えるものです。これにより、少しの攻撃なら何も症状を出さずに体の中で撃退できるようになりますが、大量の病原体には苦戦することもあります。特に子どもやお年寄りには備えがないと、攻撃に耐えることができないことがあります。
大量に病原体が増える一番の場所は動物の体の中で、特にワクチン未接種の子なのです。さらに、ドッグランやホテルなどの動物が大勢集まる場所では、流行の危険があるので、ワクチンの接種がお願いされているのです。
(2018年3月執筆)