猫の風邪
ペット 予防 季節の注意
くしゃみや鼻水、目やに、咳といった代表的な風邪の症状は人も猫も似ていますが、原因となる病原体は違います。そのため飼い主から猫に、猫から飼い主には感染しません。
猫の風邪はウイルス・細菌・クラミジアなどが主な病原体であり、感染すると口内炎・結膜炎・鼻炎・咽喉頭炎などが起こります。伝染力が強く、多頭飼育では非常にリスクが高くなります。一旦感染すると、鼻づまりや口内炎、舌潰瘍の不快感から食事をとらず、脱水し衰弱することもあります。
特に子猫や老猫は免疫が不十分で重篤化することがあり、早期の治療が大切です。その中でもヘルペスウイルスは状態が回復しても潜伏感染(悪さはしないが体の中に隠れている)し、免疫が弱った時にまた悪さをすることがあります。
ワクチンはこれらのウイルスの予防や、症状を軽減する大事な手段で、特に子猫や老猫は、ぜひワクチン接種をおすすめします。
(2018年2月執筆)