前立腺がんの治療
下腹部 診療のこと
前立腺がんの患者数は、腫瘍マーカーであるPSA検査の普及により年々増えています。2017年の統計で、前立腺がんは男性が発症するがんの1位になっています。治療法は大きく分けてホルモン治療、抗がん剤治療、放射線治療、手術療法が挙げられます。また、極めて早期の前立腺がんの場合は、すぐに治療を行わずPSA検査や組織生検を定期的に行い、時期を見て治療を導入する監視療法もあります。
治療の選択肢は以前と比べ増えており、放射線治療一つをとっても、外照射療法、密封小線源療法、重粒子線療法など多岐にわたります。一般的に進行がんといわれる転移を有する状態で見つかっても、5年生存率は50%以上であるため、病状や年齢、基礎疾患の有無を考慮した上で、体に合う治療法を選択することにより、無理なく病気に向き合えるようになりました。
主治医とよく話し合い、納得のいく治療法を選択することが重要です。
(2024年9月執筆)