
不定愁訴と歯科
口・歯
不定愁訴とは、検査をしても明確な異常が見つからないにもかかわらず、「頭が重い」「目の奥が痛い」「なんとなくだるい」「眠りが浅い」などの体調不良が続く状態を指します。医療機関を受診しても原因がはっきりしないことも少なくありません。
不定愁訴の背景には、生活習慣やストレスなどさまざまな要因が考えられますが、歯の形やかみ合わせが影響している可能性もあります。歯や顎の状態は、姿勢や筋肉の緊張、体のバランスに関係することがあるためです。
当院では、体の反応を一つの手掛かりとして、Oリングテスト(筋反射テスト)を参考にすることがあります。これは不調の原因を考える際の補助的な評価方法です。「寝ても疲れが取れない」「肩や首のこりが続く」「慢性的な疲労感がある」といった症状がなかなか改善しない場合、歯や口の状態を含めて見直してみることも、選択肢の一つかもしれません。
(2025年12月執筆)













