猫の生活環境の意識 (2)
ペット 診療のこと
3つ目は、遊びや狩り行動などの狩猟本能を発散させてあげることです。おもちゃも複数試し、好みを確かめながら気分によって変えてあげると良いでしょう。
4つ目は、猫との社会的交流の理解です。猫は本質的に単独行動を好みます。猫も人間のようにそれぞれの良いコミュニケーションの取り方がありますが、人間ではありません。一般的には、一貫性がありポジティブで何をするか分かりやすい人であることが、猫にとっては交流しやすい人だといわれていますが、何気ない行動で猫の不安をあおっていないか注意する必要があります。
5つ目は、嗅覚に対して特に尊重して環境を作ってあげることです。かんきつ系が苦手なのは有名ですが、たばこや香りの強い環境を苦手とする猫は多いといわれています。
これらは健康的な猫の生活環境の5本柱といわれ、一つでも欠けると猫の健康に影響が出るため、猫視点で良い環境を保つことを心掛けましょう。
(2024年6月執筆)