アトピー性皮膚炎
ペット 皮膚
アトピーは犬で非常によく診る皮膚疾患ですが、皮膚疾患は同じような症状でさまざまな原因がありますので、一筋縄ではうまくコントロールできないこともあります。そのため皮膚が痒くなったときは、皮膚の検査はもちろんですが、散歩のコースや食事内容などの生活環境、痒くなり始めた年齢、痒みの強い体の場所、犬種、季節性があるかなど多くの情報を正確に把握する必要があります。この情報を前提に、必要ならアレルギーの検査を行います。
特によくあるアレルゲンとしては植物、節足動物、ハウスダストマイト、食物などがありますが、すべての物質を検査できるわけではないので普段の環境から疑わしいものを考えることが重要です。アレルゲン以外にも温度や湿度、シャンプーの頻度、持病や投薬している薬なども重要です。このような細かいところでも、生活をきちんと確立しないと、ずっと痒くなってしまうのです。
(2020年6月執筆)