麻疹が話題になっています
季節の注意 感染症 熱・咳・寒気 皮膚
最近、麻疹が集団発生したというニュースがありました。麻疹は「はしか」とも呼ばれる、ウィルスの感染による病気です。このウィルスはとても伝染しやすく、1人の患者から10人以上が感染すると言われており、感染力はインフルエンザの5倍以上です。このウィルスが体に入ると、約2週間してから発熱や鼻汁などの風邪症状や目の充血、頬の内側に白い斑点が出現します。これらの症状が数日間続いた後に一旦解熱しますが、続いて全身の発疹を伴う発熱が再び現れます。通常は1週間程度で主な症状は回復します。このように順調に治る場合は大きな問題はありませんが、まれに「脳炎」や「亜急性硬化性全脳炎」という、知的障害や運動麻痺などの重い後遺症を残す病気を合併することがあり注意が必要です。予防法は予防接種しかありません。これまで一度も予防接種を受けたことがない人は接種を検討してください。
(2016年10月執筆)