
血圧は、しっかり下げましょう
血液・血管
今年の8月に高血圧の新しい治療指針が発表されました。これまでは年齢で治療の目標が分かれていましたが、これからは全年齢で、医療機関で130/80未満、家庭で125/75未満が目標になりました。家庭血圧が135/85以上を「高血圧症」と考える点は変わっていません。
塩分の制限、適度な運動、適正体重の維持、疲れやストレスを溜めないなどの生活習慣の改善を行い、それでも高血圧が続く場合には降圧薬の服用を開始します。早めに目標の血圧に近づけるため、早期から適切に降圧薬を組み合わせることも推奨されています。
高血圧治療は、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気から自分を守る第一歩です。まずは家庭血圧の測定を習慣に加えてみましょう。すでに高血圧治療を行っている場合は、年齢や他の併存疾患などにより、薬や治療方針が一人ひとり異なるので、主治医とよく相談しながら治療を継続してください。
(2025年11月執筆)













