
通院回数が多い歯科治療
口・歯 診療のこと
歯科治療の通院回数が多くなりがちなのは、治療の多くが歯を削ったり抜いたりする外科的治療だからです。通院回数が多いと治療途中で挫折したり、多忙で行きそびれたり、初期の疼痛が消失したため自己判断で中断したりする人もいます。
一般医科ではまず内科的治療から始めます。例えば、腹痛が主訴で来院すると薬が処方され、服用して治れば治療終了、治らなければ別の薬を処方、それでも治らなければ精密検査後に外科手術です。全てをこのように行うわけではありませんが、一般医科ではよくある流れです。
一方、歯科治療は初診時から抜歯や抜髄などの外科的治療が多く、通院回数も多くなります。神経を取った歯は後に腫れを繰り返す、破折する、歯の周りの骨が溶けて抜けるなどの後遺症が残る場合も。歯科治療でもまず薬を使う内科的治療を行うことが望ましく、歯の患部に薬を置き、経過観察しながら通院回数を減らし、できる限り歯を削らないことが大切です。
(2025年8月執筆)
