小児の花粉症
アレルギー 子ども 季節の注意 目
2月に入るとスギ花粉の飛散が始まります。以前は少ないと思われていた小児も例外とは言えず、3歳の幼児でも目を真っ赤にし、鼻汁、くしゃみ、鼻閉などの典型的な花粉症症状を認めるケースがあります。
スギ花粉症は臨床症状に加えて、血液検査や皮膚テストが陽性であればほぼ診断がつきます。治療は花粉の回避(マスク+眼鏡+帽子、外出を最小限にするなど)と薬物療法(抗ヒスタミン薬、鼻噴霧用ステロイド薬、目薬など)が主な手段となり、これらの対症療法で花粉症シーズンを乗り切るしかありません。
一方、スギ花粉症に対する舌下免疫療法を行っている患者さんは、シーズンに入っても症状が軽く日常生活が送りやすいと感じる人が多くいます。今シーズンは花粉症がつらいと思ったら、舌下免疫療法を検討してみてください。なお、治療開始時期にしばりがありますので専門機関に相談してください。
(2025年1月執筆)