小児の紫外線対策
子ども 季節の注意
紫外線の影響は「百害あって一利あり」で、一利とはビタミンDの合成です。ビタミンDは、通常の食事をしていれば夏では15分ほどの日光浴で1日に必要な量が合成されます。害としては日焼け・角膜炎・免疫力の低下などの急性障害や、しわ・しみ・皮膚がん・白内障などの慢性障害があります。
小児でも紫外線対策は必要ですが、自分では対策することが難しいため、保護者の協力が必要です。対策としては、(1)時間、場所の工夫(日中の活動を避け、日陰を利用する)、(2)身に着ける衣類(UPF15以上)や帽子(つばが7センチ以上)を活用、(3)日焼け止めの使用、の順番で行うのが良いと思います。
日焼け止めの選び方は、屋外での軽いスポーツやレジャーではSPF15以上、炎天下のレジャーやマリンスポーツではSPF30以上で、PAは++あれば良いとされています。大切なことは、必要量をたっぷり均一に塗り、少なくとも2時間ごとに塗り直しをすることです。
(2024年5月執筆)