花粉症
アレルギー 季節の注意
今まさにスギ花粉が飛散しています。花粉症とは春のスギ、その後のヒノキ、夏のカモガヤ、秋のブタクサなどの植物の花粉に対して体が引き起こすアレルギー反応で、くしゃみや鼻詰まり、鼻汁の他、眼や喉のかゆみ、咳、湿疹といった症状が出ます。最新の報告では都民の約半分が花粉症といわれ、子どもでも発症するポピュラーな疾患です。
問診と鼻粘膜の所見や血清抗体検査などから総合的に判断します。関東のスギ花粉の飛散時期は2月から4月で、一度症状が出ると鼻粘膜が過敏になり、症状が抑えにくくなります。また、花粉をきっかけに喘息や症状の強い皮膚炎を発症することもあります。そのため、鼻粘膜が過敏になる前から薬を使用することが望ましいです。
最近は眠くなりにくい飲み薬もあり、点鼻薬や点眼薬などを組み合わせて治療を行います。また、舌下免疫療法という治療もあります。ヒノキの花粉症がある人は、そろそろ治療を開始する時期です。
(2024年3月執筆)